「――――――これは?」 「美味しそうだろう? 私が3Dプリンターで型をとらせ、それにチョコをコーティングして抜いたものだ」 「・・・」 「どこから食べる?」 「・・・」 「その小振りで可愛らしい胸からか?」 「・・・」 「それとも、丸く愛らしいヒップからか?」 「・・・」 「さすがに足を開いたポーズは頑なに拒否された。お前がどうしてもソコから食べたいと言うのなら、自分でそれ用の型を取りに連れていけ」 「――――――・・・ハァ・・・」 「くく、いいぞ、聖。お前のため息はなかなかに甘美だ」 「・・・それで?」 「ん?」 「そのチョコの、 「――――――ああ、羞恥心でお前に合わせる顔が無いと泣いているような気がしてな。お前が侍らせている女達の元に置いてきた」 「!?」 「今頃、お前を求めてクンクン鳴いているかもしれんが――――――、まあ、食べ物に不自由はしないだろうし、色々と面倒見の良い女達なのだろう? ――――――おい、どこへ行く? まさか迎えに行くつもりなのか? お前が?」 「・・・いい加減、 「――――――面白い、本気か?」 「・・・チッ」 「おい、大人になって舌打ちとは見苦し・・・聖? ・・・なんだ、もう出て行ったのか。ほとんど駆け足じゃないか。――――――私だ。作戦は成功した。十分ほどでそちらに着くだろうから、せいぜいバレンタインとやらの至福を味わわせてやってくれ。骨までしゃぶり尽しても構わんが、子種くらいはとっておけよ。 イチ香(カ)より一言: 素敵デス、巴様・・・。 |