「・・・あまりすすまないのね?」 「ん?」 「チョコフォンデュ。あなたのリクエストに応えたつもりだったんだけど、・・・具材のチョイスが良くなかった?」 「いや。具材は最高。ただ、温度がもうちょっと下がってからの方が安全と思って」 「・・・安全? ・・・適温だと思うけど・・・」 「どうかな? あまり熱いと、あんたの肌が可哀想だ」 「・・・・・・え?」 「ピアスは外そう。洗浄が必要な事態になったら、お楽しみがルビにバレるかも知れないからな」 「あの」 「ラグは買い替えようかと思っていたから、もし汚れても気にするな。今度新しいラグを二人で選びに行こう」 「アキラ、ちょ、ちょっと待って」 「―――――ケリ、いつも以上にあんたを甘くしてやる」 「でも、」 「・・・香織」 「!」 「脱いで」 「・・・」 「――――――いい子だ」 「アキ、・・・あ」 「熱い・・・?」 「・・・暖かい・・・、ん、・・・ぁ、待って」 「待たない」 「ぁ、・・・ッ、は」 「あんたの脳内にあるセックスを、一つ残らず俺で上書きする」 「・・・」 「愛してる、香織」 「――――――私も、私も愛してる、アキラ」 イチ香(カ)より一言: ケリを壊さないでくださいね(Byトーマ) |