小説:SCENE


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「月光は降り積もる」より
ミサオ×美冬×美織

 「ミサオ君、ほんとにお花、カサブランカで良かったの? 香りが強いからちょっと心配なんだけど・・・」

 「大丈夫。あの二人には何よりの花だからさ〜」

 「ならいいけど・・・」

 「はい、着いた。美織、コンコンして?」

 「はーい。コンコン。ミオです。コオくんいますか?」

 「・・・」

 「・・・」

 「コオくん?」

 「返事・・・ないわね」

 「うん。――――――いないのかな? 開けるよ、和以」

 「え、ちょっとミサオく」

 「あ」

 「え?」

 「コオくん?」

 「――――――あ、美織、だめだよ、起こしちゃ」

 「コオくん、パパとママと、みんなでねんこしてるの?」

 「うん。ねんねんこしてる」

 「ミオも〜」

 「だぁ〜め。美織はパパが抱っこね」

 「ん、だっこ」

 「―――――よいしょっと。・・・美冬、どっかで時間潰してから出直そ」

 「そうね。――――――ふふ」

 「何〜?」

 「3人で・・・真ん中の和以さんが一番長い、変則"カワの字"ね」

 「あ〜、だね〜」

 「ベッド・・・くっつけちゃったのね」

 「うん。和以がさ〜、薬漬けのフラフラの体で暴れるもんだから、病院側かすがさんが折れたんだよね〜」

 「そうなの・・・」

 「・・・どうしたの? 美冬。・・・泣いてる?」

 「・・・」

 「美冬?」

 「―――――良かったと思って」

 「美冬・・・」

 「ただ、良かったって、――――――本当に"良かった"って、なんだか溢れて来るの」

 「・・・うん。ほんと、そうだね」

 「ミサオ君・・・」

 「うん。ほんとに、――――――"良かった"」








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